テーマ:2014年4月

第236回 塩酸

杉林の中に、四角い箱が置いてあります。さむけの水神を左に折れて、登っていったところ。辺りは真っ暗で、頭の真上の杉木立の隙間だけが、麓の街灯を映して、ほんのりと濃鼠色です。穀雨が降っています。風が吹いていても、そんなに冷たくありません。 沢の流れる音、蛙の鳴く声。街の音は、聞こえません。 低い雲が、林の上を漂っていきます。 …
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第235回 駅前広場と1番線ホーム

まだ出発っていない、静かな夜です。 10km先を、赤い最終便が微かに通り過ぎました。 中には、幽霊便もいます。 1997年は、前世紀であり、今から既に17年前です。 皮革も擦り減る道理です。 赤い岸壁に立ち寄って円形の水壁に至ったりもします。 青い最終便は、少しく東をかすめて行きました。 …
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第234回 涙の前の日

微動の1週間と雷の始まりの候が終わりました。 市松模様の不安は、半分が紺です。 酔いが最高潮に達して、これ以上ない重さでくっつきそうな瞼を何とか開けて窓外を見ると、駅名票には「わらび」の文字が認められた。 「これが北行だと、今日中に家に帰るのは無理だな」と、直感的に思った。 案の定、終点で降り立ったのは、大宮駅で…
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第233回 ソリダス

566日ぶりとなりました。 大変御無沙汰致しました。 この約1年半の間にも、300近いアクセスをいただきました。 誠にありがとうございました これからは、明日は明日です。 今は入間と志木ですが、1年半前は鳩ヶ谷がありました。 もうひとつ、以前にも記したことがあるかも知れませんが、軽から雄まで5…
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